仕訳帳・総勘定元帳、どう作成するの?
①仕訳帳
次の取引を仕訳帳に記帳してみましょう。
クマ商会は、次の取引を行った。 4月1日 商品を500円で仕入、現金で100円支払い、残りは買掛金400円とした。 4月15日 この商品を1,000円で売上、現金で300円受取り、残りは売掛金700円とした。 4月25日 売掛金700円を現金で回収した。 5月 1日 商品を600円で仕入、現金で100円支払い、残りは買掛金500円とした。 5月10日 この商品を1,200円で売上、現金で400円受取り、残りは売掛金800円とした。 |
- 日付欄には、取引の発生した月日を記入します。左側に月、右側に日。月は月が変わらない限り、各頁の最初の1行目だけ記入します。
- 勘定科目は1行につき1つです。借方、貸方の一方に勘定科目が複数ある場合には、一番上の行に「諸口」と記入します。仕訳帳に限らず、他の帳簿も同じです。
- 元丁欄には、後述する総勘定元帳の元帳番号を記入します。
- 合計金額の上に赤で単線(合計線)を引きます。合計金額の下と日付欄の最後に、赤で二重線(締切線)を引きます。仕訳帳に限らず、他の帳簿も同じです。
②総勘定元帳
では仕訳帳に記帳した取引を総勘定元帳に転記してみましょう。
- 総勘定元帳は勘定科目ごとに記載しますので、ここでは仕訳帳から「現金」と入っている取引を転記します。
- 4月1日の仕入により、貸方の現金勘定が100円発生していますので、総勘定元帳の「現金」の貸方に100を記入します。摘要欄には現金の相手勘定を記入します。これで「仕入により現金が減少した(貸方が発生した)」ことがわかります。
- 4月15日の売上により、借方の現金勘定が300円発生していますので、総勘定元帳の「現金」の借方に300円を記入します。摘要欄に相手科目である売上を記入することで、「売上により現金が増加した(借方が発生した)」ことがわかります。
- 日付欄には、仕訳帳の日付を記入します。
- 仕丁欄には、仕訳が記入されている仕訳帳の頁番号を記入します。前月繰越、次月繰越の場合は「✔」を記入します。
- 記載は、黒又は青のボールペンで、訂正は二重線で行い、修正インクや修正テープは使用してはいけません。
売掛金、買掛金、売上、仕入の総勘定元帳への転記は以下のとおりです。
- 相手科目が複数ある場合は摘要欄には「諸口」と記載します。
(中井 達也)