こんにちは、公認会計士の榎本です。
簿記3級検定試験合格のために、まずこれだけは知っておいた方がよいことをまとめました。
日商簿記3級、最短で必ず合格する方法
簿記3級に合格する上で知っておくべきこと、考えるべきことは下記5つ。
- 勉強スタイル(独学/通信/通学)を決めよう
- 申込をしよう
- 「今回の試験で絶対合格するんだ」と決意しよう
- 難易度(合格率)を正しく捉えよう
- 手を動かすことを心がけよう
1. 勉強スタイル(独学/通信/通学)を決めよう!
簿記3級は独学で十分合格できます。自分の都合に合わせて勉強できますし、お金の面から考えても独学が一番安くて済みます。
今は昔と違って市販教材や本ページのような情報提供サイトが充実していますので、これらも活用して“独学で勉強をするのがイチオシ”です。
独学におすすめの教材はこちら。
独学だと怠けて勉強しないという方のみ、通学で半強制的に勉強する環境を作ることを検討すればよいでしょう。独学に近い進め方になる(自己管理が必要な)通信はおススメしません。
2. 申込をしよう!
試験日の約2ヶ月前に受験申し込みが開始されます。
具体的には、試験日が6月上旬、11月中旬、2月下旬なので、4月上旬、9月中旬、12月下旬が申し込みのスタートです。
データには現れませんが、簿記の資格取得を思いたったにも関わらず、「勉強時間があるかなぁ」「一通り勉強してから申し込もう」「あまり日もないので次回にしよう」何らかの理由をつけて、申込みすらしない方も多くいるのではないでしょうか。
当たり前のことですが、申込をしないと合格はありえません。
「簿記の“ボ”の字も知らない」方でも、試験まで1ヶ月もあれば合格できます。とにかく、申込を済ませましょう。
3. 「今回の試験で絶対合格するんだ」と決意しよう!
「簿記3級でも受けてみようかなぁ~」
簿記3級の資格を取得できない人は、このような中途半端な覚悟でとりあえず申込みをしているように思います。
きっかけはこれでいいんです。
でも、その気持ちのまま試験間近まで過ごしてしまうと、次第に「今回は間に合わなかったなぁ、次にしよう」というモードに入り、受験を放棄してしまうことになってしまいます。
過去5回の受験放棄者(申込をしたが、実際には受験しなかった方)をまとめてみました。
なんと、毎回2万人(受験者数の20%)以上の方が、試験を受けずに脱落しているのが実態です。
受験料換算すると毎回5千万円を超える金額です。商工会議所にとってはウハウハもんですよね(笑)
受験放棄者に仲間入りしないためにも、申込時には「次の試験で絶対合格するんだ!」「試験までの時間は簿記3級の勉強を優先して過ごす」と決意しましょう。これが最短合格への第一歩です。
(出所:日本商工会議所Webサイトの受験者データに基づき筆者が一部加工)
4. 難易度(合格率)を正しく捉えよう!
下表は、過去5回の簿記3級検定試験の合格率データです。これを見て、どう感じますか?
(出所:日本商工会議所Webサイトの受験者データに基づき筆者が一部加工)
「だいたい2人に1人か、それ以下の合格率。結構、難しいなぁ~」という感想を持ったあなた。
ズバリ、あなたは間違っています!
なぜならば、実受験者の中にも受験放棄者に近い方がたくさん存在するからです。
「申し込んだからには、もったいないから受けておこう」「もしかすると受かるかもしれない」という方が実際には数多くいます。
こういう方を実受験者から除くと、実際の合格率はもっと高い数字になります。
では、簿記3級検定試験の難易度はどのように捉えるべきか。
それは・・・
「勉強をせずに受験した人を落とす試験」
「決して優秀な方を選出する試験ではない」
というのが正しい捉え方です。
簿記3級は勉強していない人だけを振り落とす検定試験である、これをしっかりわかっていれば、心にゆとりを持って勉強できるはずです。
5. 手を動かすことを心がけよう!
どんな試験もそうですが、いくらインプットをしていても、本番でアウトプットができなければ合格できません。
「わかる」から「できる」ようになるためには、「やってみる」つまり、「手を動かす」ことが大変重要です。
簿記3級のテキストや過去問を読むだけで終わってはいけません。「手を動かす」というのは面倒臭そうですが、実はこれが合格の秘訣といえます。
まとめ
簿記3級検定試験合格のために、まず最初に知っておくべきことはこれだけ。
- 簿記3級は独学でも十分合格できる。
- 「絶対合格!」の決意が大切。勉強していない人だけが落ちる試験である。
- 手を動かすことが合格の秘訣。「わかる」と「できる」は違う。
-「できる」ようになるためのおススメ教材はこちら。(過去問・問題集)
-独学用のおススメ教材はこちら。
-(独学に自信のない方向け)おススメ通学講座はこちら。