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監査技法:バウチングvsトレーシング

Vouching(バウチング)

⇒照合、証憑突合などと訳されている場合が多い

  • 目的

会計帳簿に記帳された「取引の実在性」を確認すること。

  • 方法

会計帳簿の特定の取引について、それに関連する証憑書類を確認することで、記録されている取引が実際に存在するものか(発生したものか)を検証する。

  • 具体例

売上帳簿に記録されている取引を選び、関連する物品受領書を確認することで、実際にその売上が発生したことを検証する。

 

Tracing(トレーシング)

⇒CIA試験などでは追跡と訳されている場合が多い。(実務では、帳簿への突合・照合と呼ばれているケースもある)

  • 目的

全ての取引が会計帳簿に記録されたどうか、記録の網羅性・完全性を確認すること。

  • 方法

元の証憑書類(原始証憑)が全て会計帳簿に反映されているかを追跡・検証する。

  • 具体例

受け取った物品受領証から、その取引が売上帳簿に記録されているかを検証する。

 

まとめ

要するに、Vouchingは会計帳簿から原始的な記録に向かって確認するプロセスであり、Tracingは原始的な記録から会計帳簿に向かって確認するプロセスです。